2013年6月30日日曜日

とまとさんとはなしたこと。その6 〜原動力〜(最終回)

さてさて、

ついにとまとさんインタビュー最終回です。

インタビュー終盤になって、

ようやくでてきた、働くについてのトーク。

最終回はよりそちらよりの内容となっております。

ではでは行ってみましょ。






なんていうかな、実際やってみて、
でうまく行かなかったら、対策を考えたらいいと思うんだよね。




(とまとさんとはなしたこと。その5からの続き・・・)




げん:
そうですね。
自分がなんか印象的だったのは、
もやっとしてこれをやりたいっていうのじゃなくて、
トマトさんの場合事業計画まで作ってるっていうところで、
自分の場合はゲストハウスやりたいーとか言ってるけど、
具体的にいくらあったら開業できるとか、
これくらいの収益があったらこれくらいのことができる、
みたいなことって全然考えてなくて。
で、このまえとあるIT系の会社の社長さんに言われたのが、
その人は24才ぐらいで起業して、今28才ぐらいだと思うんですけど、
その人にも、トマトさんに聞いたのと同じような、
なんで起業できたんですか?
起業する前って恐くなかったんですか?
的なことを聞いたんですよね。
「自分の場合、ほんとうにやりたいっていうことがまだそこまで明確じゃないっていうこともあるんですけど、
ゲストハウスをやろうって思っても、たぶん今の自分はやらない!と思います。」的な話をしたら、
「それは単にそこまでやりたいと思ってないだけだよ。難しく考えるんじゃなくて、そういうことじゃない?」
って言われて、
なんかすごい腹に落ちるというか、ざくっと・・・。

とまとさん:
うん、うん、うん。

げん:
やりたいっていう思いの強さなのかな・・・。
やりたいとか、やらなきゃいけないとか。

とまとさん:
一つ思うのは、
やりたいと思って色々こうやり始めることがあるけど、やる前ってなんか、
うまく行かなかったらどうしようとか、色々考えると思うけど、
でも自分として思うのは、うまくいかなかったらどうしようとか色々考えるけど、
そうはまずなってないってことだよね。
なんていうかな、実際やってみて、
でうまく行かなかったら、対策を考えたらいいと思うんだよね。  
だけど、まだうまくいってないのに、そんな心配をすることはないのかなと思うよね。
やってみてうまくいかなかったら、考えたらいいわけであって。

げん:
うまくいくか、うまくいかないかもわからないのに、
うまくいかないことだけを考えて、行動しない、
っていうのが・・・、ってことですよね。
うまくいくかもしれないじゃん!ってことですよね。

とまとさん:
そうそう。
で、うまくいかなかったらうまくいかなかったで、
それはそれでね、色々対策を考えるし、
そのうまくいかなったことが結果的には、
最終的にはいいことにつながっていくかもしれないし。

げん:
うん、うん。






彼は実際来てから、悩んでるんだよね。
で、そういうのって、すごい大事だと思うんだよね。






とまとさん:
ソーシャルアパートメントの韓国人の友達がいるじゃん。
彼がアパートに入ったばかりの時に、なんか、相談を受けたんだけど、
それは実際に日本に来てみたら、思ったより面白くないと。笑
で、その時の悩みとかとこう色々話ししてくれて、
それ聞いてて彼はすばらしいなと思って。
それはさ、なんていうの、
韓国にいて日本に来る前に色々考えてしまってこない人って
結構いると思うんだよね。来たいっていうのはあると思うんだけど。
で、彼は実際来てから、悩んでるんだよね。
そういうのって、すごい大事だと思うんだよね。

げん:
あー。実際にまずやってみて・・・。

とまとさん:
そうそうそう。

げん:
やってみないと始まらない・・・。

とまとさん:
そうそうそう。
やってみたら、彼みたいに、
思ったよりも面白くなかったってことがあるかもしれないけど、
それはそれで、なんか誰かに相談したりとかさ、色々解決の方法はあるから、
そういう風にやったら、それが解決されて、
彼だって目的があるから、その目的にどんどん近づいて行けるのかなって。

げん:
目的に近づいていくってのを考えた時に、
何も生み出さずに、その場で止まっているのか、踏み出して、
もし壁にぶつかったとしても、
別にどうやって越えようかとか、他にこっちの道があるかもしれないとか・・・、
ただその、近づかないことには、いくら時間がたっても目的に到達しないんだ。







色々具体的に考えられるのは、やっぱりその、
トマトの仕事をなんのためにやるのか?っていうところが、
すごいはっきりしてるからだと思うんだよね。




とまとさん:
うん、うん。
今回、玄君からこの話をもらって、
なんか自分の考えてることを整理するのにもいい機会になったなって思うんだけど、
思うのは確かにその、
僕は結構目標があっていいですねとか、夢があっていいですねとか、言われるんだけど、
別にそんな難しいことは全くないし、まぁいつもトマトトマトって言ってるけど、
ほんとに心底トマトが好きっていうだけでは、こうはなってないと思うんだよね。
だけど、こう色々具体的に考えられるのは、やっぱりその、
トマトの仕事をなんのためにやるのか?っていうところが、
すごいはっきりしてるからだと思うんだよね。

げん:
この前も言ってましたよね。

とまとさん:
そうそうそう。
だから、その、ね、
トマトの可能性に挑戦!じゃないけど、この当たり前のようなトマトっていうものを、
どうやったら人のためになることにつなげられるかなっていうことを考えたら、
なんかすごい、こう、やる気がでるっていうか。
で、やってることってさ、
それこそ農家の人もトマトは栽培するし、ま、同じようなことだと思うんだよね。
だけど、目的がなんかそういう風にぼんとしっかり決まれば、
内容がすごい充実すると思うんだよね。

げん:
うん、うん。






なんていうか、その人がその時やってる仕事があって、
色んな事情があって、あんまり楽しめないだとか、
本当はやりたい仕事が別にあって、本当はそれじゃないけど、
やってる仕事とかあると思うけど、
ただそれに関しての経験とか、知識とか、技術があるっていうのは、
間違いなくあると思うんだよね。




とまとさん:
だから、なんていうかな、さっき言った通り、
トマトを使って人の役にたつには?
っていうことを考えたら色々方法があるのと同じように、
他の人でも、人のためになにかやりましょってなったら、
みんな考えると思うんだよね。
例えば、自分のできる範囲でそういうことをやりたいなって思ったら、
自ずと、自分がやってる仕事っていうのは、
それだけ知識もあるし、経験もあるし、そういうのは使いやすいと思うから、
自分の得意分野というか、
それを使えば、なんかみんないい目標ができるんじゃないのかなって。

げん:
自分の得意分野・・・っていうのは、
その人の経験だったり、それまでの、仕事っていうか、はたらきだったり。

とまとさん:
なんていうか、その人がその時やってる仕事があって、
色んな事情があって、あんまり楽しめないだとか、
本当はやりたい仕事が別にあって、
でもやってる仕事とかあると思うけど、
ただそれに関しての経験とか、知識とか、技術があるっていうのは、
間違いなくあると思うんだよね。
嫌々やってようが。
だから、そういう風に、人のためにやらなきゃいけないですよってなったら、
みんなそれを使うと思うんだよね。
で、そういう風にやってると、やってる内容は今までと変わらないけど、
こう、目的が変わると同じ内容のことをやってても、
なんかすごい価値があるものになってきて、
それやってれば価値があるもんだから、
やってて楽しいし、楽しくやってたら、
次から次にどんどんどんどんじゃあこういうこともできるかなって考えてたら、
目標になっていくんじゃないのかなって。

げん:
うん、うん。

とまとさん:
ですね。

げん:
なんかクロネコヤマトだったかな、
3.11の震災があった時に、ドライバー達が生き延びたっていうのもあるし、
食料をそのあと届けるかなんかで、その運搬っていう分野ですごい活躍したって、
この前どこかで読んで
で、それは、その人達が、道を知ってたからだと。

とまとさん:
はいはい。

げん:
毎日仕事で運搬をしてるから、この道だったら、通れるかも知れない、
この道だったらすいてるかもしれない、的なことがわかると。
そういう、なんだろ、自分の特技を生かしてじゃないけど、で、そのときも、
普段から目的を持ってやってるだろうけど、
特に、震災っていう風になって、人命救助じゃないけど、
そういう明確な目的があって・・・。








仕事イコール楽しいことを作ること






げん:
仕事ってなんなんですかね?それを聞くの忘れてた。仕事ってなんなんですかね?

とまとさん:
えっと、”働くとは?”ってことだよね?

げん:
はい。
トマトさんにとっては、なんですか?仕事って。
これからの仕事っていうのは、そのトマトの栽培をして、
トマトの魅力を人に伝えるっていうことが、トマトさんの仕事になっていく・・・。

とまとさん:
そうだね。
なんていうか、仕事イコール楽しいことを作ることかなみたいな感じなんだけど。
みんな同じだと思うんだけど、
仕事で一番楽しい時って、やっぱり自分のやったことを通して、
周りの人が喜んでくれたら、それが一番楽しいかなと思うんだけど。
要するに、それをやるためにやってるかなって思うんだよね。
なんか人に喜んでもらうのって、もちろん相手のためにもなるけど、
それ以上になんか自分の方が嬉しいと思うんだよね。
だから、その自分がほんとうに嬉しいなって思えることって、楽しいことなんで、
それを楽しみに頑張れるというか。
普段の生活でもそうだけど、毎日なんか仕事が忙しくても、なんか楽しみがあればさ、
それに向かって頑張れるみたいな感じで、
仕事も最終的には人が喜ぶ顔を見るために頑張るみたいな感じで、
それって自分のためにもなるから、
そのために頑張ってる、頑張れるかなという感じですね。

げん:
うん。そっか。
なんでもいいっちゃなんでもいいんですよね。
定食屋さんでご飯作ってて、食べにきてくれたお客さんが、
うまかったよって言ってくれることとかだったり・・・。

とまとさん:
そうそうそう。

げん:
それは、なんだろ、誰かを喜ばせてるっていう点ですごい価値がある。

とまとさん:
そうだね。






自分のためとか、自分のためになる何かとか、自分のことばっかり考えたらつまんなくなると思う。




げん:
逆にじゃあ、仕事をつまんないって言ってしまう人は、
まぁそれは人それぞれだろうけど、なんでつまんないってなるんですかね?

とまとさん:
あー。

げん:
まぁ人それぞれだろうけど。人間関係とか。

とまとさん:
はいはい。はい。

げん:
給料が、待遇が合わないとか。それはもうしょうがないか。バランスの問題・・・。

とまとさん:
やっぱり、
自分のためとか、自分のためになる何かとか、自分のことばっかり考えたらつまんなくなると思う。

げん:
うん、うん。

とまとさん:
やっぱりきりがないもんね。

げん:
はい。
自分も結構、会社の先輩とかに言われて、いいなって思ったのが、
「誰かのためだったら頑張れるんだよ」みたいな。






ただ「ありがとうございます」で終わるんじゃなくて、
やっぱりその、色々やってくれたおかげでうまくいきましたって報告をするのが
一番お礼になるなと思うんで。



とまとさん:
そうそう、そうなんだよね。それはあると思う。
だから俺も色々考えてその、玄君からもらったあのインタビューの質問内容の項目にさ、
色々行動できるその原動力はなんですか?的なことがあって。
あれで思ったのは、そのトマトが好きだから頑張れるとかじゃなくて、
自分が感じるのは、色々やっていくとお世話になった人とかがでてくる。
協力してくれる人とか、情報を提供してくれる人とか。
その人にはもちろん感謝なんだけど、やっぱね、協力してくれてる人とか、
情報くれた人とかに、ただ「ありがとうございます」で終わるんじゃなくて、
色々やってくれたおかげでうまくいきましたって報告をするのが、
一番お礼になるなと思うんで。
その報告するためには、
途中段階とかうまくいかないことを言ってもなにもならないんで、
やっぱりほんとに自分のやりたいことがうまくいって、
「おかげさまでうまくいきました」っていうのが、
いいなと思うんで。
で、それをやるためには、ね、しっかりまずは動かないといけないし、
自分の考えてることをやらないといけないということで、
そのなんていうかな、そのお礼を言うために頑張れるみたいな。
それが結構原動力になってるかなって、思うんだよね。
なんか例えば、メールとかのやりとりをしてさ、自分が同僚とメールしてたとして、
その日なんか会社の忘年会があったとして、
「忘年会ってどこで何時だっけ?」的なことを、こう、メールできくよね、
で、そしたら相手の人は「駅前の居酒屋さんで夜7時から」って書いてくるよね、
で、普通だったら「わかった、どうもありがとう」って言って最後終わると思うんだけど、
その「どうもありがとう」を送ってないっていう感じかな、今だったら。

げん:
あー。

とまとさん:
色んな人にね、なんか、色々助けてもらったり、色んなこと教えてもらったりしてますと、
で、これからやらなきゃいけないことは、
「教えてくれてどうもありがとう」っていう返信をしないといけないけど、
ま、その返信をするためには、その自分の考えてることをしっかり、やらないと、できないなと。

げん:
そっか。自分ひとりだけのことじゃ・・・?

とまとさん:
ない!ってことなんだよね。

げん:
まぁでもある意味、自分のことだけど、
でも、自分だけのことじゃないからこそ、
頑張れる的な。

とまとさん:
やっぱその、応援してくれる人ってやっぱり応援してくれてるんだってわかるからさ。
さっき言った糸島の天使の人にも、
せっかく誰も来てくれていない中、たった1人で来てくれたんだから、
なんか自分が思うのは、
自分がこう、しっかり頑張って、あの人は今ああいう風に普通になってるけど、
昔は私1人しかお客さんがいなかったのよ的な、自慢をしてもらいたいみたいな。
そんな感じになったら最高だなーって思うよね。
ていうことでその自分の原動力の話でいうと、
原動力は「お礼をしたい」っていうことなんだよね。

げん:
お世話になった、助けてくれた、応援してくれる人に、お礼をしたい、という。

とまとさん:
そうだね。

げん:
誰かのためにって思う時って結構パワーがでますよね。

とまとさん:
そうだね。







なんだかんだいって、その人のためにって言うけど、
結局は一番は自分のためになるんだよね。



げん:
なんか自分の仕事でも、ホテルの予約サイトをやってるから、
そのサイトを使って予約して、
いい宿泊ができましたーみたいなメッセージみたいなのをもらうと、
あ、この人のために頑張ろう!みたいな。

とまとさん:
はいはい。

げん:
自社のサービスを使ってくれて、
なんか仲間と忘年会かなんかで使わせてもらいました、とてもよかったです。
みたいなメッセージをもらうと、あ、この人のために頑張ってるんだな、俺、みたいな。

とまとさん:
はいはい。

げん:
そうですよね、仕事のいいところってそこかも知れない。
自分のしたことでなんか誰かが喜んでくれて、
そのために頑張ったら楽しくて、で、また結果が出たら楽しいし。

とまとさん:
そうだね。で、なんだかんだいって、その人のためにって言うけど、
結局は一番は自分のためになるんだよね。
人のためにやったら自分のためになるから、
それがほんと動くためのすごいモチベーションになってるってことで。

げん:
結構、1人目にして、なんか、答えがでてきちゃったような。笑

とまとさん:
あはは。笑

ん:
仕事って、でもそういうことですもんね。
自分が何かをして、喜んでくれる人がいて。

とまとさん:
はいはい。

げん:
もちろん自分の給料を稼ぐためっていうのはあるけれども、
でも自分、それが一番じゃないと思うんですよね。
その、誰かに何かをしてあげるって言ったら、なんか上から目線だけど、
誰かに何かをして、喜んでくれる姿を見たいから、仕事をやる、的な。

とまとさん:
うん。そうだね。

げん:
で、さっきトマトさんが言ってた、
どうやったら、自分だったらなにをやったら人を喜ばすことができるだろう、
っていう風に考えたら、もしかしたら、なんか、いい仕事の就き方っていうか。

とまとさん:
うん、そうだね。

げん:
”自分は何をやって人を喜ばせたいか”っていう軸で考えればいいのかな。
自分の仕事。

とまとさん:
そうだよね、それまで半分なんかいやいやでやってたような仕事の内容でも、
例えば自分にこう、好きな女の子がいて、
で、なんか、その子がたまたまいやいやしてた仕事に興味をもって、
なんか喜ばせようと思ったら、
今まで嫌だったことでもめちゃめちゃ頑張ると思うんだよね。
そういうことで、なんか目的がただ自分のためになんか仕事をしてるって言う目的から、
それこそほんとにこの人のこと喜ばせたいっていうものになるんだったら、
同じ内容のことやっててもそれって全然違うものになると思うんで。
・・・そうなってくると、
じゃあどうやったら、その人のためにっていう風に思えるかっていうのを考えなきゃだね。

げん:
それはどういう意味ですか?

とまとさん:
今の話だとさ、目的を変えたら、自分のやってることでもっと価値をだせますよと。
ということだけど、まぁそれをするためには、目的を変えないといけないと。
で、それってその人のためにやりたいって思わないといけないと思うんだけど、
じゃあどうやったらその人のためにやりたいって思えるのかって考えたら・・・。

げん:
どうやったら、思えるんですかね。どうやったら思えるんだろう。
人のためにって。。。

とまとさん:
まずはその人のためにやって喜んでもらうっていう経験をするっていうことだよね。

げん:
ですよね。なんか「ありがとう」って言われた経験があったら・・・。

とまとさん:
そうだよね。

げん:
あー、この人のために頑張ろうっていうのを、一つ経験したら、
あ、もしかしたらそれを他にも増やしていけるかもしれないっていう。

とまとさん:
そうそうそう。そうだよね。
で、そういう風に、やればやるほど、回数が増えれば増えるほど、
やっぱりそういうのを経験するからさ、
やっぱり、いいなって思って、それがもう当たり前になるっていうか、
それがベースになって仕事ができるかもしれないけど。
最初が、、、あれだよね。笑

げん:
うーん。 そう思わないまま働いてる人も当然いるんですよね。

とまとさん:
うーん。

げん:
人に、ありがとうって言われることは別にそんなに、いや私いいとは思わないよ、
みたいな。
普通に働いて、給料もらって、休みの日に、遊ぶために働いてるよーみたいな。

とまとさん:
ん。そういう人ももちろんいるからね。

げん:
でも別にその人にとっては、
そのモチベーションの源がお金を貯めて何か自分の趣味に使うっていうことが・・・。

とまとさん:
そうだね。

げん:
それで、モチベーション高ければ別に・・・いいのか。別に。
働く目的なんて人それぞれだし。
ただ僕たちはこういうのがどっちかというと好きだと思っているっていうだけの話であって。

とまとさん:
うん。

げん:
トマトが好きか、なすが好きか、みたいな感じですかね?

とまとさん:
そうだね。笑

げん:
別にどっちがいい悪いとかではなくて、
あぁ、あなたはなすが好きなのね、あぁ僕はトマトが好きだなって。







(おわり)




写真撮影:楊さん

https://www.facebook.com/jolan.yang.1




前回までのはなしはコチラから

とまとさんとはなしたこと。その1 〜出会いと仕事〜
とまとさんとはなしたこと。その2 〜飛行機の整備士〜
とまとさんとはなしたこと。その3 〜トマトとの出会い〜
とまとさんとはなしたこと。その4 〜本当にやりたいこと〜
とまとさんとはなしたこと。その5 〜自分ができること〜






時間軸。





何日か前の「ほぼ日」の毎日糸井さんが書いてるコラムで、

”富士山が美しいと感じるっていうのは、

今のひとも、昔のひとも変わらないことだ。”

的な、内容のものがあった。


時代が変わっても変わらず共有できること。

今の時代に生きている自分たちにも、

昔の時代に生きていた人達にも、

共有できること。


生活の仕方(ライフスタイル?)は大分変わったのかも知れないけど、

時代を越えて普遍的な価値観。


って、あるんだって思って。


そういう風にモノゴトを見れる視点ってすごいなって思った。



そして、そのコラムの最後の方に、


”案外そういうものって、富士山だけじゃなくて、自分たちの身近にもあると思うんですよね”

的なことが書いてあって。


んで、今日、札幌の中島公園で昼から奥尻ワインの会(ただの飲み会。笑)してて、


ふと、飲んでるそばにあった木を見てみたら、


その辺に生えてる木の中で、一番太くて。









んで、今自分たちがここで飲み会してるけど、


そんな風にこの木は色んな景色を見てきたのかなって思って。


んで、色んな人達がこの木を見て、太い木だなって、


思ったのかなって。




時間軸を越えて、

共有できるものだったり、

何かしらの価値観でつながれたり、

もしくは、

一瞬、一瞬も大事だけど、

時代を飛び越えちゃうみたいな、

長い時間軸でモノゴトを考えられたり、

見れたりするのって、

すごいなって思った。




いやー、ワインも料理もおいしかった!笑








2013年6月29日土曜日

とまとさんとはなしたこと。その5 〜自分ができること〜

さてさて、

うかうかしていたらトマトさんがトマト留学に出発してしまいました。

出発までには完結させようと思っていたのに。。。

遅くなってすみません。

とまとさん、

今はアメリカにいるそうです。もうすぐでグアテマラに移動かな??

その後はペルーだと思います。

さてさて、

前回は、とまと家として踏み出して行くとまとさんの話しから、

トマト留学の話しまで。

今回は、一年後、トマト留学から帰ってきてからの計画や、

トマトさんの仕事に対する考え方なんかを聴いて行きます。

それでは、それでは。


とまとさんのトマト留学の様子はこちら→https://www.facebook.com/nakajima.tomato.love





九州の福岡県にある、糸島市というところで、トマト農家として就農すると。



げん
それで、帰ってきたあとは、どこかでトマト農家をやるんですか?

とまとさん:
そうですね。帰ってきてから、遊んでばかりもいられないので、
しっかり生活できるように仕事を始めて行くんですけど。

げん:
それはどこで何をやるんですか?

とまとさん:
これはですね、九州の福岡県にある、糸島市というところで、
トマト農家として就農すると。

げん:
それはなんで糸島なんですか?北海道でも・・・。

とまとさん:
これはですね、
僕は農家をやりたいからトマトを作るわけではなくて、
トマトを作りたいために農家をやると。
ということは、
トマトありきの農家の内容になるっていうことで。
で、今地元が北海道で北海道に住んでますけど、
やはり栽培の面で北海道は不利になることがありまして。
九州の方が気候が温暖ということで、トマトの栽培に向きやすいと。
特に冬場は、温かければ温かいほど、トマトの栽培はしやすくなるんで。
要するに、年中トマトに接していたいなということで、九州を選びますと。
で、トマトの産地と言えば、
九州は熊本県ということで、まぁ本場の場所にもなるんで、そこでやると。
で、今言った通りで、本当の本場って言うのは熊本県なんで、
なんで、そこでやらないかって言う話もでてくるかも知れないんですけれど、
僕はそのトマトの魅力を色んな人に伝えたいということで、
さっきの講演活動もそうですし、
自分の農業をやる場所の近くにその観光農園を作って、
人を呼びたいということもあるので、
都市部に近いのが大事だと。
で、やはり九州と言えば、福岡県ですね、
で同じ福岡県の中でも、福岡市に近くて農業がやりやすい場所っていうと
さっきの糸島市という選択があって、そこでやりますと。

げん:
この前聞いた、なんか糸島市の人にお世話になったっていうのもあるんですか?
糸島を選んだっていうか。そのお世話になったっていうのはどういう・・・?

とまとさん:
お世話になった人はですね・・・。

げん:
なんか糸島に天使がいるっていうのも聞いたんですけど・・・。

とまとさん:
そうですね。笑 
糸島の天使はですね、そのまぁ、今回農業をしたいということで、
色々準備を進めるんですけれど、
まず一番やらないといけないのは、農地を見つけるということで。
実際どこの場所で農業をしますかっていうところで、
農地が決まらないと何も手続きが進まないので、
そういう手続きをしないと行けないんですけれども。
で、実はその糸島市っていうのは農業する中では結構人気の場所で
なかなかいい条件で農地を探すのは難しいと。ということで、
まぁ自分なりには色々情報を集めて聞いていたんですけど、
なかなかうまくいかないので、
ちょっと違う方法で農地を探そうと。
将来は講演会でトマトの話もしたいなということがありますので、
その練習っていうこともあわせまして、
自分でトマトの魅力を伝える講演会を企画してですね、
でその内容の後半で、
将来自分がこの糸島でしたいことって言うのを紹介させてもらって、
聞いてもらってる人の中で何か情報があればもらって・・・、
ということをしたいなと思って企画した講演会だったんですけれども。

げん:
講演会、実際どうだったんですか?

とまとさん:
これがですね、いざ当日になるとですね・・・、
来てくれた方がなんと1名ということでですね。
でその1名が女性の方だったんですけれども、
その方が、糸島の天使だと。
でその人は
誰も人が来ない中でやってきてくれた1人だったということで、
非常に輝いていたということでですね。
でまぁ、糸島の天使と呼ばせてもらってるんですけれど。
その方は、糸島市の市内でお菓子屋さんで働いてる方なんですけれど、
その講演会をやりますと告知をする時に、
チラシを置かせてもらったお店ということで、
その人も知ってましたので、気をきかせて来てくれたということで、
ありがたかったなと、いう話があるわけですね。







トマトの植物園ということで、考えておりますね。
見てもきれいだし、まぁ見ながら色々なんていうかな、
そのトマトについて紹介する人がいますみたいな、
僕が紹介するんですけれど。笑




げん:
じゃあ、糸島市で、そのトマトの栽培と、トマトの観光農園・・・、なんでしたっけ?
トマト・・・。

とまとさん:
トマトリウム。

げん:
トマトリウム!
トマトリウムはどういうイメージなんですか?
自分がちょっと思ったのは、
さっきも空港内にあった造花の話とかを聞いてても思ったのが、
その、最初のトマトさんががらっと専門学校の時にドアを開けたあの光景を・・・。

とまとさん:
そうそう。

げん:
もしかしたら、トマトさんはそのトマトリウムで再現したいのかなと、
ちょっと思ったんですよね。

とまとさん:
それは大きく関係していますね。ですんで、
トマト食べて美味しいとか、トマト食べて健康になるとかっていうのは、
結構みんなが知ってるトマトの魅力だと思うけど、
自分がほんとに紹介したいのは、トマトのきれいさということで。
トマトの美しさ、トマトの生育の様子だったり、
収穫されたあとじゃなくて実際のそのトマトの株についた状態の果実のきれいさとか。
観賞するなかでその美しさを紹介したいという気持ちが非常に強いと。
でまぁ、それはやっぱりその栽培してるとこじゃないと表せないことなんで、
実際にね、写真とかじゃ伝えきれないんで来てもらいたいなということで。
まぁ要するにその、植物園です。

げん:
うん、うん。

とまとさん:
トマトの植物園ということで、考えておりますね。
見てもきれいだし、まぁ見ながら色々なんていうかな、
そのトマトについて紹介する人がいますみたいな、
僕が紹介するんですけれど。笑
トマトの構造ってこんな風になってますよとか、
生理生体ってこんな風になってますよとか、
実際のものを見ながら説明した方がより伝わるんで、
そういう学べる場にもなったらなと考えていると。
で、さっきちょっと話がでたんですけれども、その造花っていうところでですね、
これはなかなか可能性のあることかなって思っててですね。
やっぱりトマトって、まぁ他の植物もそうなんですけれども、
生きてるんで、日々姿が変わって行くわけです。
で、ある程度本当にきれいな時期って言うのは決められていて、
結構ピンポイントで見てもらわないといけないと。
だから自分としては毎日毎日、一番きれいな状態でなってて欲しいけど、
それを保つのは、なかなか難しいんで。
それをカバーするために、造花ということで。
造花であれば自分の望む姿でそのままキープしてくれるんで、
やっぱその、本物ではないっていうところはありますけど、
そこをうまいとこリアルさでカバーしてやれば、
年がら年中、年中無休で、自分がこう表したい姿のトマトを、
表現できるかなという、そういうのを考えてみたいなということですね。











人のためになることで、人にいい影響を与えられること。
それが目的ですよね。
人のためになることで、自分ができることって何だろうって考えたら、
まぁそのときはトマトだった






げん:
トマトさんの場合、その25才からモヤモヤしてたっていうじゃないですか?
そっか、でもトマトさんの場合は、
割とトマトっていうところにシフトしたきっかけって言うのが、
その栗城さんの講演会っていうのが、大きかったと。

とまとさん:
そうですね。そうです。
ただ、なんていうかな、まぁそう思うのは、栗城さんを知ったのは28才でしょ?
知る前っていうのは、なんていうかな、
自分の中で何が自分が好きですか?って考えたら、
トマトっていうのはあったけど、
トマトが好きだから、あれもしたいこれもしたいという訳ではなかったと。
だけど、その栗城さんの存在ていうのがでかくてですね、
まぁ要するにその栗城さんになりたいと。
僕もその同じように、同じようなことがしたい、と思ったと。
人のためになることで、人にいい影響を与えられること。
それが目的ですよね。
人のためになることで、自分ができることって何だろうって考えたら、
まぁそのときはトマトだったということで。
それからなんかトマトに対する考えと言うか、
トマトに向かう姿勢とか、まぁ仕事ももちろん変わるんだけど、って言う感じですね。
だから、なんていうかな、その、
なんのためにやるかっていうところが変われば、
同じ内容の仕事をしてても全然かわるんじゃないのかなって、
ということで・・・。
ていうことですよね。









自分がこういう風にやりたいって思っているものがあって、
それをやってなかったら、やっぱし本心としては、
なんていうかな、
なんか心残りのある毎日だと思うんだよね。






げん:
あとそうだ。
会社をやめるっていうことに対しての恐怖っていうか、会社辞めたら、
安定した収入っていうのはいったんはなくなるじゃないですか?
ずっと会社にいれば、一定というか、
いい給料もらって、いい生活送れるんじゃないのかなーって。
でもそれをやめてまで、じゃあ自分のやりたいことをやるんだっていう、
なんだろ、踏み切れるっていうのはなぜか?っていうのと、
会社を辞める恐さみたいのはなかったんですか?

とまとさん:
まぁその、辞める一番大きいきっかけっていうのは、たぶん、
自分がこういう風にやりたいって思っているものがあって、
それをやってなかったら、やっぱし本心としては、なんていうかな、
なんか心残りのある毎日だと思うんだよね。

げん:
うん、うん、うん、うん。

とまとさん:
本心としては、本当の自分の気持ちとしては。
あれをやりたいけど、うーんていうか。

げん
トマトさんの場合だったら、
本当はトマトのことを100%やっていたいけど、
会社勤めだと1割しかできていないっていう状態だと。
それは本心ではないっていうか・・・。

とまとさん:
そうだね。なんていうか、やっぱり本当にね、自分の好きなことというか、
自分が納得して仕事できてないなっていうのはやっぱり自分でも感じると。
で、そうなってくると、顔の表情とか行動に絶対でるなって・・・。

げん:
うん、うん。

とまとさん:
おもうわけですね。で、そういうのって自分も嫌だけど、
きっと周りの人もなんか嫌に思うんじゃないのかなって思って・・・。
それは、あったなと。

げん:
うん、うん。

とまとさん:
その頃はあまり考えてなかったけど、例えばじゃあ、結婚とかしますと・・・。
自分に奥さんとかいたら、それこそ接する時間がとても長くなるけど、
で、そういう奥さんから自分のことを見たら、
なんていうかな、あ、この人ほんと全力で仕事楽しんでるわ、
みたいな感じで見られないなと思って。
そうやって絶対顔にも出るし、行動にも出るんで、
それは嫌だなということで。
で、たぶん自分が本当はこういうことをやりたいって言うのがあるなかで、
それを殺しながら仕事をしてると、
その間中ずっとそういう姿勢になってしまうというか。

げん:
それはなんか、そういうのを感じるような自分の中でのモヤモヤした時期と、
100%だった時の自分て言うのも分かるからこそ、
それの違いが分かるってことですよね。
100%だった頃っていうのもあるんですか?

とまとさん:
うん、うん、ありますね。

げん:
自分、輝いてる!じゃないけど、もう熱中してるぜ!みたいな。
その時はどれくらいの時期っていうか・・・。

とまとさん:
それはもう、入社して間もない時ですね。
入社してから3年間ぐらいは、それはそれですごい楽しかったなと。

げん:
没頭っていう感じですか?

とまとさん:
うん。

げん:
へー。
それは、入社したてだったからって言うのがあるんですか?
やりたい仕事をやってたっていうわけではない・・・?

とまとさん:
わけではないですね。

げん:
けど、楽しかった?

とまとさん:
楽しかったと。

げん:
なんで楽しかったんですか?
やりたい仕事ではないのに。

とまとさん:
実はですね、結構その専門学校2年間ていうのが、
実習とか内容が結構ハードだったっていうのがあるので、
それをやりきった感というか、自分に自信が持ててたと。
で、高校生の頃って、勉強とか全くしないし、
ただ遊んでるだけだったんだけど、そういうところから、
専門学校ではちょっと頑張ってみたっていうのがあってちょっと自信がついてたんで、
何をやっても面白かったし、
きっと自分は何をやってもうまく行くなっていうのは思ってたんで、
面白かったと。

げん:
そういう時期もあれば、その時期が終わった後で、
なんか、あれ、最近100%集中できないなーっていう
時期もあり、そういうのを続けるのはいい加減辞めようって思ったタイミングがあり、
自分の本当にやりたいことをやろうっていう選択をしたっていうことですかね。

とまとさん:
うん。

げん:
どこかで恐怖を天秤にかけたりはしなかったんですか?
でもそうか、天秤にかけて・・・。
・・・でも、やりたいことをやるっていうことですもんね。

とまとさん:
うん、やりたいことをやるっていうことだね。

げん:
それが、一番いいんだって思ったっていうことですよね。












たぶん自分の中では、
無意識にでも本当はこういうのやりたいみたいなことって
持ってると思うんだよね。
なんかきっかけがあったらそれがぱっと行動にでるだけであって。





とまとさん
だから、なんていうか、我慢しているというか、
こういうのをやりたいっていうのがあるのに、それを我慢するのって、
体に良くないなと。笑

げん:
逆に言えば、今まではなんで我慢してたんですか?

とまとさん:
辞めるっていうアイディアがなかったよね。
コロコロ仕事を変えれられる人もいるかも知れないけど、
そういうのって自分には選択肢としてないことなんで。
だからなんていうか、仕事を辞めるっていうのがすごいレアなことというか。
そうなんだよね。

げん:
じゃあほんとについ2〜3年前までは別に今の会社にずっといるのかなって・・・?

とまとさん:
そうだね。

げん:
別に辞めようなんてそんなのは思ってないし、みたいな。

とまとさん:
そうだね。
ただひとつ思うのは、栗城さんがどうのこうのとか言うけど、
それがただきっかけになってるだけであって、
たぶん自分の中では、
無意識にでも本当はこういうのやりたいみたいなことって
持ってると思うんだよね。
なんかきっかけがあったらそれがぱっと行動にでるだけであって。

げん:
今実際、その行動にでた後というか、もうやるぞって決めた後って、
何か自分こんなとこ変わったなみたいなことってありますか?
その、例えば、毎日がより充実した!みたいなとか。大変になった、とか。

とまとさん:
それはあるね。
でも大変になったとは全然感じなくて、やっぱりその充実してるなっていうのは、
すごい、感じるね。

げん:
うん、うん。

とまとさん:
今回その、栗城さんの講演会っていうのも、
たぶん自分が今こんな風に充実してなかったら、
たぶんこんなこともやってないと思うけど、
ね、いざ、自分が栗城さんの話を聴く機会があって、
それをきっかけに会社を辞めるっていう決心をして、
本当に自分がやりたいと思ってることをやってみたら、これすごい面白いというか、
充実するんで。
それはやっぱりね、そういうのがあるんだったら、
色んな人にそういうのを知らせるのは大事かなと思うんで、やってるけど。
実際こう、ね、きっかけがあって、やってみて思ったより大変とか、
思ったより面白くなかったらたぶんこういうことはしてないと思う。








写真撮影:楊さん

https://www.facebook.com/jolan.yang.1



つづく;次回が最終回予定です。笑)





前回までのはなしはコチラから

とまとさんとはなしたこと。その1 〜出会いと仕事〜
とまとさんとはなしたこと。その2 〜飛行機の整備士〜
とまとさんとはなしたこと。その3 〜トマトとの出会い〜
とまとさんとはなしたこと。その4 〜本当にやりたいこと〜