2012年7月7日土曜日

豊かさとは何か? studio-Lの山崎亮さんの話を聞いて想ったこと。

今日仕事が終わった後、


北海道大学の環境科学院の公開レクチャー「環境と、なにか」の第2回に参加して来た。


山崎亮さんが登場! 「つくらないデザイン」とは一体何だろう?
「環境と、なにか2012」第2回—コミュニティデザイナーという仕事―



http://odori.univnet.jp/subjects/detail/100


今回のゲストスピーカーはスタジオLの山崎亮さん。

コミュニティデザインという人と人とのつながりを生み出す手法で、

色んな地域の街づくりに取り組まれている人。


山崎さんを初めて知ったのは、

3年前の久高島で行われた島未来会議。

その場にゲストの一人として山崎さんもいらしてた。




久高島での色んな出会いは、

今の自分に本当に影響を与えてると思う。

こんな楽しそうにしている大人がいるんだって、

教えてくれたうちの一人が山崎さん。


以下、今日のメモ。


授業の進め方(18:30-20:30)
・オープニング(10分)
・山崎さんからレクチャー(40分)
・山崎さんへのインタビュー(20分)
・3人程度での話し合い(10分)
・全体でのやりとり(30分)
・ふりかえり(10分)


●豊かさとは何か?
→モノとカネがたくさん入れば豊っていうわけではないんじゃいか。人と人とのつながりこそが生活を豊かにするのではないか。

●デザインの教え
デザイン=人の生活を豊かにするためのもの
    ↓
人の生活を豊かにする
専門家と求めてる人をつなぐ橋渡し役のような存在が必要なのではないか。

●細分化されてきた社会
細分化された結果、横の人が何をしているかわからなくなってしまった。
もっと分野を横断して知識をつなげられる人が必要。

●T字型の人間、π字型の人間
自分の専門分野を持ち、(できれば2つ)、他の領域のことにも興味を持つことが大事。

●少ない人口で豊かに生きていけるスキルを身につけるべきではないのか。

●心がけていること
Yes,and・・・は心がけている。まず否定ではなく、まず肯定。とっても頭を使うけど、
その人が大切にしているものがでてくるまでとにかく肯定する。
そうしたらおのずと心を開いてくれる。

●地域との関わり方
自分たちがいなくても地域が活性化していくのが理想。だから、いつもゴールは自分たちがいなくなること。
生態系を作る、コミュニティをつくる。まさにそれが仕事。

●日本の未来。
人口減少時代。でも果たして、人口減少が不幸なのか?適正人口は3500万程度。
むしろ今の時代が異常。
人口減少時代のモデルを生み出せるチャンス。

●ワークショップの学び方
アドベンチャーブックが小さい頃から大好きだった。シュミレーションをたくさんやった。
参考:コミュニティデザインの仕事

●着眼点
この人が何を持っていて、どんな性格で、どんな影響力があるのかを徹底的に観察している。

・・・

一番印象に残ったのは、山崎さんの人柄。
人にとけ込みやすい柔らかなオーラを持ちつつも、
とっても緻密に計算していたり、幅広く深い知識をもっているということ。


人間的な温かさと鋭さを両方もっている感じ。


そして何より、自分の仕事のことをとっても楽しそうに語っていた。

ハードを作っていたとき、
これって本当に意味があるのかな、って迷いを抱えてモヤモヤしてたとも言ってた。

その後、ハードよりもソフトが大事なんじゃないかって思って、

だんだんそっちの比重が高くなってったって言ってた。


正直な人だなって思った。


3年前にみた、

活き活きとした笑顔は変わってなかった。


明るいおっちゃん!っていうイメージ。


案外、コミュニティデザイナーの役割って、

2泊3日の合宿中、たっぷり睡眠とって、

最終日みんなが疲れて来たときに、

おいーっす!って元気よく朝入っていて、

これいいっすねー!って言って、

物事決めちゃうような。

あのイメージなのかなって。



あくまで、主体になるのではなく、主体を作る役割。

街を作っていくのはそこに住む人たち。


そういった点で、やっぱり、

山崎さんのやり方と、キャラはとっても面白い。


なにげない話のふしぶしに山崎さんらしさがでていたなぁ。



あと海士町の事例を中心に話してて、


海士町で暮らしてた時のこと思い出して色々なつかしかった!




感謝。








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