2012年7月30日月曜日

むかしきいた話




大学3年の頃、

沖縄県北部の離島、伊江島に住んでいた。

3ヶ月間、タバコ農家で収穫のアルバイトをしてた。

沖縄5年目にして初めての島ぐらし。

楽しかった。

毎日朝9時ぐらいから仕事して、夕方5時ぐらいに終わって、

気づけばそのまま農家の人の倉庫でお酒を飲んで寝る。


そんな暮らしを3ヶ月ぐらい。


楽しかった。


そんな伊江島ぐらし。

きっかけはとある海人(漁師)との出会い。

久高島で初めてあったその人は、

いかにも漁師!という感じの気の強い頑固なとっても人間臭いおやっさん。笑


その人が生まれ育って今も住んでいる伊江島。


タバコ農家の仕事があるから島に来い!


といわれ、

ちょっと迷ったけど面白そうだから住んでみた。



とっても楽しかった。


ある日その海人のおやっさんに家に呼ばれ、一緒に飲んだ。


おやっさん疲れた顔してこういった。


「おまえ、自分の人生は自分で流れをつくって生きろよ。


そんな生き方をお前にはしてほしい」


的なことを、とっても疲れた顔して、

お酒も飲んで真っ赤になったのか日焼けで赤黒いのか、

もともと黒いのか、

分からないけど、

とっても深みのある顔つきでそんなことを言ってくれた。



「川を流れる笹の葉があるだろ。笹の葉は、川の流れにあわせて
自分の進路を決めるかもしれないけど、
自分で帆をはって自分の進んでいく道を決めていくような生き方をしろよ。
むしろ川の流れを自分で生み出せるくらいの生き方しろよ。」


ってそういってくれた。


その当時、21歳かな。


今もあの海人のおやっさんの言ってくれた言葉が忘れられない。



あんな風に何歳になってもまっすぐに人と向き合えるような大人になりたいな。


感謝。






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